1.なぜ被害者意識・加害者意識をもつようになるのか
被害者意識は
「自分は被害を受けるにちがいない」と思い込むことで
加害者意識は
「他者を嫌な気持ちにさせてしまった」と思い込むことだと
【基礎編】で説明してきました。
では、なぜこのような思いになるのか…というと、
小さい頃の経験が関わってきます。
「~のせいで私は」
「私のせいで~」
と感じることを繰り返すことで、
大人になってからも
同じような意識をもつようになるんです。
例えば
「お母さん、聞いて!」と言った時に
お母さんが「忙しいから、後にして」と言った時…
「母が話を聞いてくれないで、寂しい」
という被害意識をもつことがあります。
他にも
自分の発言をきっかけに両親がケンカを始めると
「私のせいで、お父さんとお母さんがケンカしている」
という加害者意識をもつこともあります。
このような経験を繰り返すことで、
被害者意識・加害者意識の考え方が
自分のクセになってしまうんです。
では、自分の中に被害者意識・加害者意識があると
気付いたら
どうしたらいいのか…
説明していきます!
2.被害者意識・加害者意識の癒し方
「私のせいで…」
「○○のせいで…」と
思い込んでしまうと、
生きづらさにつながることは想像できますよね。
では、この意識をどう変えていけばいいのか…
その方法は、
子どもの自分に戻ること。
子どもの頃に感じた被害者意識・加害者意識を思い出して、
その時の気持ちを感じるんです。
例えば、
お母さんに話を聞いてもらえず
「お母さんのせいで…」と感じたことを
思い出したとします。
その時の【寂しい】【悲しい】【怒り】といった気持ちを
今、体感してみるんです。
実際に泣いたり、怒ったりしてOK!
子どもに戻った感覚で
当時、我慢していた気持ちをすべて爆発させます。
では、なぜこのような癒し方をするのか…
そのことを説明していきます!
3.子どもの頃を思い出す理由
被害者意識・加害者意識を癒すためには
子どもの自分に戻ることが必要だと伝えてきました。
その理由は、
被害者意識・加害者意識をもつ人は
子どもの頃に感じたネガティブな感情が
心の中に溜まっているからです。
感情は、フタをしてしまうと
心に残り続けます。
自然に消えることはないんです。
心の中に溜まったネガティブな感情は
自分にとっての「当たり前」になってしまいます。
もし、子どもの頃にイヤなことを我慢した記憶があるなら、
このようにネガティブな感情が
心の中に溜まっていることが考えられます。
そして、その思いが
現在の被害者意識・加害者意識になった可能性が高いです。
では、最後に、
被害者意識・加害者意識を癒す時の注意点を
お伝えします。
3.被害者意識・加害者意識を癒す時の注意点
被害者意識・加害者意識を癒すために
子どもの頃の経験を思い出す時、
感情をコントロールしないことが
大切です。
最初は、どんなことを感じていたのか
なかなか思い出せないかもしれませんが、
当時の気持ちをそのまんま思い出して
自分で認めることが大切です。
特に注意が必要なのは、
親に対して感謝の気持ちがある人。
「こんな風に思ったら親が傷つく…」という思考が働いて、
本当に感じていた気持ちに
フタをしてしまうことがあるんです。
例えば、
「お母さんのせいで、寂しい気持ちになった!」
「違うお母さんだったらよかったのに…」
「お母さんが悪いんだ!」という風に感じていたとします。
その気持ちを認めることに
罪悪感があると、
「いやいや、そんなこと思っちゃダメだよな」
「育ててもらったのに、私ってヒドイこと思ってる…」
という風に
本当の気持ちを見て見ぬフリをしてしまうことがあります。
こうなってしまうと、
結局、ネガティブな感情は心の中に残ったままです。
なので、
きちんと自分自身と向き合うこと、
そして、
自分自身の気持ちをそのまま受け止めることが
大切になるんです。
自分自身と向き合う時の正しい方法は、
こちらのページでも詳しく説明していきます!
ぜひご覧くださいね↓